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シャブリの老舗生産者「ヴォコレ」の息子エドワールが、エレーニと共に夫婦二人で運営する新しいドメーヌ。ヴォコレ家から古木の4区画(5ha)を受け継ぎ、有機栽培と天然酵母という自然な造りで2013年から少量のシャブリをリリースしています。
従来のシャブリらしいキレのあるシャープさは失わず、それでいて新しいスタイルを打ち出してくれる点が魅力のひとつで、レモン系のニュアンスがボディを引き締めつつも、その内部には桃を感じる豊かなコアがあり、程よい酵母の風味などと相まって、非常に良好なバランス感覚で独自の方向性を構築しています。明らかに村名クラスを凌駕する水準で、非常に高い集中力を兼ね備えているのが印象的でもあり、これまでと同様に、エドワールとエレーニの優れた手腕が存分に感じられるので、単にシャブリとしてだけでなく、純粋に良質な白ワインを求める層にもお薦めできそうです(急激に価格が高騰しているのが唯一のネック)。
(2019/04)