- Good Quality -
フレデリック・マニャンのACブルゴーニュは、コート・ド・ニュイのピノ・ノワールにこだわったキュヴェで、実際に使用される葡萄は、フィサンの格落ちに、シャンボール・ミュジニー、シュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニがブレンドされています。
2015年というヴィンテージの恩恵を受け、適度な甘旨味、そしてコアには濃縮果汁のような濃密な果実味が感じられますが、骨格自体はクラス相応でやや華奢な傾向にあり、軋みのある収斂感や意外に豊富な酸など、トータルとしてはピチピチとした若々しさの方がより印象的です。特に抜栓直後はやや硬さや軋みが先行する傾向にあるので、早めの抜栓を行うなど、事前にしっかりと空気に触れさせた方が良い結果が得られそうです。
翌日以降に持ち越すと、相対的にボリュームが増した果実味によって、本来の2015年らしい充実感が得られるようになります。このクラスであっても、もう少し熟成させた方が親近感が得られそうな印象でもあるので、ケース買いで少しずつ日常で消費していくと、最後の1本になる頃には想像以上に楽しめるかもしれません。
(2019/03)