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ムルソーを代表する造り手「ドメーヌ・ルーロ」のオーナーが、少量のみ自身の名前となる「ジャン・マルク・ルーロ」名義でリリースしているアイテムとなります。
現地で試飲したドメーヌ名義の2011年ヴィンテージ以来、今回が2度目の試飲となりますが、ルーロらしい佇まいは健在で、凛とした明確な輪郭を持つ端正なスタイルでありながら、そのボディ内部には高い密度とリッチさを有し、それらを纏め確かな訴求力を持って綺麗に収束していきます。
ブルゴーニュ・ブランとして考えるとかなり高価な傾向にありますが、そういったクラスの枠組みを超えた世界観と個性を持っているのは間違いなく、この価格帯のワインとして考えた場合は高い完成度を披露してくれる傾向にあります。抜栓直後から明快な回答を披露してくれる心地よさが印象的なものの、その反面、翌日に持ち越すとやや訴求力が落ちる傾向にあるのが気になりますが、それでもバランスは良好で、シャープさやミネラル要素が強くなっても表情が崩れることはなかったので、ルーロの世界観を楽しむための最初の一歩としては最適なアイテムだと言えそうです。
(2018/12)