- Good Quality -
以前同様、色調はやや薄めでクリアな傾向にありますが、ロゼらしいサーモンピンク系だった2014年ヴィンテージとは少し異なり、ややアンバーがかかったオレンジワインのような見た目なのが印象的です(一見するとあまりロゼらしくない色調)。
実際の中身についても一般的なロゼとはやや異なり、フレッシュで瑞々しい表情を兼ね備えてはいるものの、自然派らしい佇まいがあり(若干の退廃感)、見た目と同様に、スキンコンタクト系のオレンジワインに近い表情がベースとなっています。相対的に酸の表情がハッキリとし、極僅かながら微発泡のニュアンスが感じられ(時間が経てば消える)、果皮や種子を感じるタンニンの主張も明確なので、相対的にはより質実系にシフトしたような印象を受けます。
万人受けするスタイルの気軽に飲むロゼというよりは、個性を主張する独自路線のロゼといった傾向にあるので、このスタイルの変化をどう捉えるかがハッキリ分かれそうな印象でもありますが、それでも価格帯はやや下がっている傾向にあるので、純粋なコストパフォーマンスはより向上していると言えそうです。
(2018/06)