- Good Quality -
フェルシナが手がけるスタンダードクラスのキャンティ・クラッシコですが、現状ではまだ硬く若い印象が強いので、今飲むのであれば抜栓後にしっかりと時間を置くか、もしくはでキャンタージュするなど、サーブで工夫する必要があるかもしれません。
アタックから無骨で屈強なタンニン、そして苦味がハッキリと表れ、このワインの本質的な世界観を伺い知るには、より多くの時間を必要とする印象を受けます。体躯内部やコアにはしっかりとした果実の充実さが垣間見れるものの、表層の険しさとゴリっとした力強さの影響もあり、現状では多少の距離感を覚える傾向にあります。とはいえ、2015年という優良ヴィンテージの恩恵を感じる充実したエネルギーが見事でもあり、過去のヴィンテージと比較しても最もポテンシャルを感じる仕上がりとなっています。
(2018/02)