- Good Quality -
スッキリとした爽快さが基本的な表情となり、アタックの桃を感じる果実味と、アフターにかけて広がるアルヴァリーニョらしい苦味と高アルコール系の辛味が非常に印象的です。
年々人気が上昇中のヴィーニョ・ヴェルデですが、張りのある硬質な表情や質実な佇まいが感じられ、気軽に飲むタイプというよりは、むしろクオリティを重視したワンランク上のヴィーニョ・ヴェルデといった印象を受けます。溌剌とした表情にグリーン系のニュアンスが感じられ、若さを感じる青さが非常に心地よいものの、想像を超えるアルコールの高さ(13%)ということもあり、どちらかというと腰を落ち着けて時間をかけてじっくり飲みたい衝動に駆られます(実際、抜栓翌日の方が表情が纏まってより良好になる)。
果実感や甘みはやや控えめではありますが、こういったスタイルは日本における「青デラ(完熟前に収穫するデラウェアのワイン)」とも共通する美点があるので、日本市場でも思いの外素直に受け入れられそうな印象です。
(2017/11)