- Good Quality -
ジュヴレ・シャンベルタン北部に位置するコンブ・ラヴォーの一角にあり、ジュヴレ・シャンベルタンを代表する「クロ・サン・ジャック」に隣接するクリマがこの「エストゥルネル・サン・ジャック」。斜面は南東向きですが、標高が高くコンブ・ラヴォー最上部にあるため、クロ・サン・ジャックよりも比較的軽く、より早く飲み頃が訪れる傾向にあります。
ジャドが所有するエストゥルネル・サン・ジャックの広さは僅か0.5ha。あまり市場では見かけませんが、クロ・サン・ジャックよりも軽快でより身近に感じるテロワールの特徴は、現実的にはかなり有用性が高いとも言えます。一般的に、2007年はあまり印象深いヴィンテージではありませんが、さすがはジャドとでも言うべき堅実な造りが伝わり、想像以上のエネルギーを感じます。明らかに高い熟度を兼ね備えた黒系果実に、力強さとクリスタルようなピュアさ、そしてコアにしっかりとしたタンニンの収斂要素があり、良質なジュヴレ・シャンベルタン像を披露してくれます。
※今回は現地ドメーヌでの試飲となっています
(2015/05)