- Good Quality -
ファースト・ヴィンテージは1995年。近年のソレンゴはセパージュがやや変化し、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド、メルロー、シラーという4品種のブレンドとなっています。とは言え、相変わらずセパージュの印象とはやや異なる印象で、メルローやシラーにサンジョヴェーゼのニュアンスが加味されたかのような、ある種、トスカーナらしいスタイルの世界観となっています。
アルジャーノのスタイルや従来のソレンゴ像と比較すると、ボディそのものの充足感はしっかりしているものの、全体的にやや軽快な傾向にあり、酸味主体の表情なのが非常に印象的です。良質な樽由来のバニラ香や、メルローらしい豊満な質感とヨードの風味、そして僅かなスパイシーさ、これらの要素が細身で軽快な酸を中心に広がります。タンニンは既に熟れている傾向にあり、今からでもすぐに楽しめる状態ですが、各ピースがしっかりと固定化された状態を鑑みると、抜栓後数時間後か、もしくは翌日に持ち越すぐらいの方がベターかもしれません。
(2017/09)