- Good Quality -
2009年、京都の丹波ワイン、大阪のカタシモワイナリーと共に、関西を元気にするワインを造るために動き出した「R3プロジェクト」が発足します。現在、このプロジェクトは終了していますが、この時に造られた田舎式微発砲にごりワイン「R3カリブー」を引き継ぎ、新たにヒトミワイナリー単独で再構築されたのがこの「h3カリブー」。同社のh3シリーズは現在4種類あり、デラウェアで造る白の「カリブー」、ナイアガラで造る白の「クマゲラ」、デラウェア、キャンベルス、マスカット・ベーリーAで造るロゼの「パピヨン」、マスカット・ベーリーA、キャンベルスで造る赤の「イッカク」と、幅広いラインアップで構成されています。
カリブーは、完熟したデラウェアと、やや早めに収穫したデラウェア(青デラ)をブレンドしているのが大きな特徴で、非常にドライですっきりとした仕上がりとなっています(葡萄の原産地は山形県、岩手県、長野県、山梨県など)。自然派らしい野生的なスタイルですが、甘さは優しく控えめで、溌剌とした表情に落ち着いた酸、そしてリンゴを感じる青デラのクッキリとした表情が印象的でもあります。口当たりの良い泡、低アルコールにより親しみやすさ、すっと収束する余韻の程よいキレ、これらのおかげで、食事と共に心地よく飲み進められる傾向にあります。
(2017/08)