- Good Quality -
ドメーヌ・ルフレーヴの名声を築き上げた「ヴァンサン・ルフレーヴ」の甥っ子が「オリヴィエ・ルフレーヴ」。そんな彼が、叔父のヴァンサンへのオマージュとして造る新しいキュヴェがこの「オンクル・ヴァンサン」(2012年がファースト・ヴィンテージ)。使用される葡萄は、ピュリニー・モンラッシェの中心部にある自社畑からのもので、平均樹齢は約35年となります。
アタックにナッツ等の木ノ実のニュアンスが感じられ、そこから余韻とともにしっかりとした酸やシトラスピールの風味が広がります。色調は淡く、果実そのもののも控えめで、あまりエネルギーを感じる系譜にはありませんが、酸を主体としたスタイル(まさにピュリニー的?)でありながらも意外と親近感があり、全体的なパッケージングの良さを程よく感じます。樽や酵母をうまく活用した仕立て具合など、まさにオリヴィエ・ルフレーヴという造り手の手腕がしっかり感じ取れる内容だと言えそうです。
(2017/05)