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色調はやや薄めで淡く緑がかり、構成要素もこのクラス相応のシンプルな仕上がりとなっています。印象的なのがコアにある果実の結像力で、全体像としては華奢なものの、中心部には一定のエネルギーを感じるので、時間の推移があってもブレがありません。
表情としてはレモン系のすっきりとした酸が主体で、仄かにグリーン系のニュアンスが漂います。果実力と酸、そしてシンプルでスッキリとした構成要素、こういった表情がどこかマコネのワインに共通する表情でもあり、日々の食事とともに素直に楽しめるので概ね良好な印象を受けます。純粋な点数評価が期待できるようなスタイルではありませんが、現実的に楽しめるブルゴーニュのシャルドネとしては、非常に有用性のある仕上がりだとも言えます。
(2017/05)