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基本構成は面白いほどに白のボーヌと同様ですが、その反面、ワインとしての表情や資質は全く異なるというのが非常に興味深いものとなっています。全体像としては村名クラスらしい内容ですが、その内部はクラスを超える充実した密度を兼ね備え、今からでも無理なく素直に楽しめる魅力ある世界観を有しています(抜栓後10〜30分程度で開花)。こういった基本スタイルは白のボーヌと同様ですが、このペルナン・ヴェルジュレスはよりスッキリとした清涼感ある綺麗な表情を持っていて、シトラス系の風味が明確に反映された小気味好い酸と、硬質感のあるミネラル系の要素で構成されています。
表層は比較的シンプルですが、ベースとなる果実に力があるので求心力があり、むしろ奥深いところにある緻密な複雑さを感じさせる瞬間すらあります。万人受けするというよりは、どちらかというとブルゴーニュのワインをより飲み慣れている人向けといった印象で、質実系のワインを好む人により受け入れられそうな傾向にありそうです。
(2017/04)