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ロワールを代表する生産者の一人が「ユエ」。今回の1本は、最初に収穫した厳選葡萄のみを使用する、上級キュヴェの甘口「プルミエ・トリ」になります。
凝縮した甘みが感じられる豊かな表情を持っていますが、同時に、甘みに負けないだけの豊富な酸を有していることもあって、口当たりの良いアタックに流されることなく、全体を引き締めるキレのある余韻へと続きます。2003年ということもあってか、ジャドのコルトン・シャルルマーニュのような太陽を感じるオレンジのニュアンスがあり、複雑さはそれほど感じられないものの、豊かなボディを存分に楽しめる世界観なので、その魅力は素直に享受できる傾向にあります(ソーテルヌとアイスワインの良い所取りかのような世界観)。
一般的な和食には合わせにくいものの、決して単純に甘いだけのワインではないので、濃厚な味を持つ料理などを中心に、うまくマリアージュを導き出せば非常に高い満足感が得られそうな印象です。
(2017/03)