- Very Good Quality -
ルイ・ジャドは数々の偉大な畑を自社で所有していますが、実際にはその所有形態によって複数の名義を使い分けています。ジャドの自社畑のうち、ジャド家が代々継承してきた由緒ある畑から造られたワインについては、「ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド」の名前でリリースされています。
ジャドのコルトン・シャルルマーニュと同じ「レ・プジェ」のクリマで造られる、赤のグラン・クリュがこの「コルトン・プジェ」。1914年に購入した歴史ある自社畑は、鉄分豊富な泥灰土と白亜質が混じった土壌で、上品でありながらも複雑な、非常に長命ワインが生まれます。
正直なところ、まだ飲むにはかなり早い印象で、全体を軋みが支配し、アフターには口中の渇きが広がります。時間が経過すると、さらにタニックでよりドライな表情が強くなる傾向にあったので、まだ5〜6年程度は様子を見た方が無難かもしれません。とは言え、厚みを感じるボリューム感、そして絨毯のような資質等、コルトン・プジェの持つ表情や潜在能力については十分理解できるので、デキャンタや抜栓時間などの調整を行えば、現状でもそれ相応に楽しめそうな印象ではあります。
(2016/04)