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シャンボール・ミュジニーを代表するグラン・クリュのひとつ、「ボンヌ・マール」の南隣に隣接しているプルミエ・クリュがこの「レ・フュエ」。名前の由来は「人が一日に鍬で耕せる大きさの畑」からきているようです。
適度な熟成期間を経ていることもあり、ポテンシャルピークを感じることのできる、飲み頃感のある世界観が広がります。一言で言えばまさに「プティ・ボンヌ・マール」。土壌構成がボンヌ・マールに酷似していることもありますが、全体的に少し小ぶりにして距離感が近づいたボンヌ・マールといった印象を受けます。ジャドのワインに共通する、良い意味での仄かな埃っぽいニュアンも心地よく、エッジの柔らかさと程よい熟成感がフュエの魅力をより際立たせています。
2013年と直接比較すると、さすがに柔らかさや脆さ、そして儚さなどがどうしても気になりますが、比較対象を設けず単体で飲めば、フュエが有するテロワールの良さをより素直に享受できると思います。
(2016/04)