- Good Quality -
想像していた以上に果実味が感じられる仕上がりで、アリゴテらしい酸や苦味をコアに内包しながらも、それらをしっかりと果実味が覆うことで、口当たりの良い陽的な指向性を構築しています。特筆するような複雑さはなく、主要な要素を明確化したようなスタイルではありますが、現代的な指向性を兼ね備えた万人受けする内容ということもあり、価格的な問題さえクリアできれば多くの人に楽しんでもらえそうな印象です。
抜栓日はやや端的で果実味が先行する傾向にありますが、翌日に持ち越せば本来のアリゴテらしさが前に出てきます。トータルで見ると、口当たりの良さだけに偏重したワインではない、充実した構成要素をしっかりと感じることができるので、一般的なアリゴテのイメージを覆すだけのポテンシャルは十分に堪能できると思います。
(2016/12)