- Good Quality -
2013年はヴィンテージの影響を大きく受けているようで、難しいヴィンテージと言うことが具にわかる世界観となっています。前年の2012年とはガラッと表情が異なりますが、全体的にある種のイタリアらしいタイトさが感じられ、ハイトーンの酸や清涼感、軋みなどの収斂性を伴う固さが外郭に顕著に見られます。ドルチェットらしい果実感、キュートな赤系ベリーの風味は感じられますが、外郭の固さの影響もあってか、あまり前面には出てこないので、もう少し熟成させるか、もしくは抜栓後にしっかりと時間をとって、温度もやや上げ気味にした方が無難かもしれません。
アルターレに限らず他の生産者も同様ですが、2013年はやや陰な性質と独特の固さが印象的なので、「ドルチェット=気軽にすぐ飲んで楽しめる」と言う感覚は一旦脇に置き、サービスには一定の注意が必要かもしれません。
(2016/09)