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モッカガッタはバルバレスコ村にあるヴィア・ラバヤと呼ばれる街道沿いに位置しています。1952年にミヌート家によって設立されましたが、その後暫く低迷が続き、80年代後半になって評価を上げ始めています。
スタンダードのバルバレスコですが、想像以上に堅牢感、凝縮感、豊富なタンニンを兼ね備えている傾向にあります。現代的な造りなので今からでも飲むことはできますが、強いタンニンによる口中の渇きなど、果実系要素との一体感という点においてはまだまだ多くの時間を必要だと言えそうです。
テクスチャはややスッキリし、いかにもバルバレスコらしい重量感ではありますが、14%という高いアルコール感や緻密な構造に、充実した果実味のおかげもあって、かなりパワフルな要素が強くなっています。今飲んで豊かなエネルギーを享受するか、それとも熟成させてより熟れて滑らかになった世界観を堪能するか、いずれにせよ、どのタイミングで抜栓しても十分楽しめるのは間違いなさそうです。
(2016/08)