- Good Quality -
ネイヴェに居を構える、生産量3万本の小規模生産者がウーゴ・レクイオ。所有するガッリーナの畑は4haで、スピネッタの畑の隣の南向きの区画という好条件となっています。
2003年という猛暑のヴィンテージのスタイルを色濃く反映した世界観で、過熟葡萄の濃密さ、ヒリヒリするほどの高アルコール、軋みとざわつきを持つ強靭なタンニン、少し熱が入ったかのようなニュアンスなどが感じられます。
バランスはあまりよくありませんが、内包するエネルギーは膨大で、現状でもまだ厳しい表情が主体となっていることもあり、タンニンレベルを基準とした場合はまだ多くの時間が必要な傾向にあります。ただし、過熟果実が見せる表情には適度な熟成感や退廃感があるので、どの辺りをピークと捉えるかはやや判断が難しい印象かもしれません。
(2016/08)