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土着品種のノジオラで造られる白ワイン。伝統的なアンフォラで8ヶ月間の長期マセラシオンを行い、アカシア樽で2ヶ月間熟成されます。色調は濃い黄金色ですが、スキンコンタクトで造られるオレンジワインのような独特の世界観とは異なります。同社のマンゾーニ・ビアンコと同様に、造りそのものはいたってスマートで、その個性は品種自体が持つ表情によって生み出されている傾向にあります。
黄金糖のような雰囲気があり、ある種の田舎っぽさ、朴訥とした表情が主体となりますが、抜栓翌日になると当初の印象とは異なる滑らかさ、一体感、そして紡がれる美点によって一気に昇華します。ノジオラと言う品種の個性が堪能できる反面、一般受けするような指向性のスタイルではないのでやや注意が必要かもしれません。とはいえ、優れたポテンシャルを有し、どこかが突出することなくバランスよく構成されているので、その本質的な魅力はしっかりと受け止めることができると思います。
(2016/07)