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レ・メイユール・ヴァン・ド・フランスなどで非常に高い評価を得る、マコネを代表する偉大な生産者「ギュファン・エナン」。彼の名でリリースされるドメーヌ物に対し、買い葡萄で造られるネゴシアンラインがこの「ヴェルジェ」となります。ネゴシアンとは言え、ほとんどの葡萄は同じ畑のオーナーから長期に渡って長年購入し続けているので、互いに信頼できる関係性がしっかりと築けているようです。
リュー(アンテル)ディは、ダヴァイエ村の「コート・ロティ」という石灰質土壌の区画の葡萄で造られていますが、ローヌに同名のAOPがあるのでそのままでは名乗れず、「禁じられた場所」という意味を込めて「リュー(アンテル)ディ」と名付けられています。ミネラル系の硬質感は比較的控えめですが、スッキリとした佇まいながらもコアにある求心力と塊感のある豊かな果実の甘み(桃系)を兼ね備えています。価格的な側面も考慮すると、2014年のヴェルジェは相対的にサン・ヴェランの上級キュヴェが印象的な傾向にありそうです。
(2016/06)