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ニュージーランド最南端のワイン産地「セントラル・オタゴ」を代表する生産者であり、かつ、ニュージーランドのトップ5に数えられる一流生産者でもあるのが「フェルトン・ロード」。
フェルトン・ロードを代表するスタンダードレンジのシャルドネですが、ピノ・ノワールのバノックバーンと同様に、バノックバーン地区の3つの畑(エルムズ・ヴィンヤード、カルヴァート・ヴィンヤード、コーニッシュ・ポイント・ヴィンヤード)のブレンドで造られています。最初の一口から素直に楽しめる、純粋な美味しさが非常に印象的で、ニューワールドらしい果実のエネルギーを有しながらも、セントラル・オタゴという冷涼産地らしいスッキリ感が主体となったエレガントな美点が非常に好印象です(バノックバーンはセントラル・オタゴの中では温暖な地域ですが)。白桃系のピュアな果実味に、全房圧搾由来の仄かなハーブ風味が心地よくバランスし(色調もややグリーンがかった傾向)、ミネラル、優しい樽系風味、しっかりとしたアルコール感など(表記は14%ながらそこまで強いアルコール感はない)、様々な要素が突出することなく見事なまでに配置されています。
ブロック2とはやや異なる表情の豊かさが印象的で(基本的なスタイルはほぼ同じ)、味覚に訴える要素が際立っていることもあり、幅広い層に対してしっかりと訴求しそうな印象があります。ポテンシャルも十分なので、コストパフォーマンス的観点からもお薦めできそうです。
(2016/04)