- Recommended -
「マエストロ・ラーロ」は、イタリア人醸造家「フランコ・ベルナベイ」が手掛ける国際品種(カベルネ・ソーヴィニヨン)ワインです。熟成にはバリックが使用され、18〜20ヶ月間の樽熟後、8〜10ヶ月間の瓶熟を経て出荷されます。
熟した果実の充実感が非常に印象的で、カベルネ系のハーブ的ニュアンスはほぼなく、その堅牢性や重厚感といった要素のみをうまく具現化し導いている傾向にあります。ボディそのものの充足感、そしてヒリヒリするタンニンに、イタリアらしいタイトに伸びるハイトーンな酸が加わり、瑞々しくピュアな質感を伴い明確な美点としてその魅力と質実性が伝わります。トスカーナという地と品種の個性、フェルシナの手腕、モダンなスタイル、これらの要素が見事に結実した良質な世界観だと言えそうです。
(2016/04)