- Good Quality -
クラスを大きく逸脱するようなことはありませんが、それでもACブルゴーニュとしては厚みや充足感が実感できる傾向にあります。ブルゴーニュとしては色調が濃いめですが、やや古風な樽系要素に(それでもセラファンらしく新樽比率はACブルゴーニュですら50%)、古典的な酸、仄かな苦味と渋みなど、一言で言うなら「質実系な地味な世界観」となります。
派手さがないので、一見するとその良さが伝わりにくい傾向にはありますが、時間とともにじわりじわりと表出するその滋味深さは、ワインを飲み慣れている人であれば十分理解できると思います。やや時間がかかる系の世界観ではありますが、ふと気がつくと飲み干している、そんな不思議な魅力を持っていると言えます。
(2016/03)