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1950年代前半に創業と、造り手としての歴史は浅いものの、伝統に縛られない分だけ技術革新にも前向きで、ブルゴーニュ的な「テロワールの表現」など、今となってはバルバレスコを代表する程の造り手となっています。
トリフォレの畑は、バルバレスコを代表するクリュ「ラバヤ」の区画下部に位置しています。若いドルチェットに見られる収斂要素は感じられますが、表層のフラットさがなく、むしろ豊かなテクスチャと緻密で微細な体軀内部の充実感が印象的です。また、インキーさやベリー系のドルチェットらしいキュートな魅力はそのままに、優れた葡萄のポテンシャルと、ブルーノ・ロッカの造り手としての手腕を明確に感じることもできます。
日常で楽しめるスタンスを維持しながらも、しっかりとその質実な側面を享受できる仕上がりは、幅広い層にとってありがたく、大いに楽しんでもらえそうな印象を受けます。
(2016/02)