- Good Quality -
通常の小布施ワインとは違う、不定期で少量のみ生産される遊び心ある自由なワインが、「邪道」という意味を持つこの「エロネー」。ドイツ系品種の国産葡萄を冷凍庫で凍らせて造る(クリオエクストラクシオン)極甘口ワインとなります。
搾汁率20%以下(糖度42度以上)という贅沢なワインということもあり、凝縮した濃厚さを兼ね備えていますが、ポール・ジローのジュ・ド・レザンを彷彿とさせるようなしっかりとした酸があるので、相対的にはそこまでの濃厚さや甘さは感じられません。田舎を感じるような土着品種的な個性が前面に出た(いい意味で)、興味深い表情を持つ極甘口ワインと言えそうです。
抜栓日はかなりキビキビとした傾向にあり、数日経過すると徐々に表情が熟れ、極甘口ワインの持つ深遠さが徐々に出てくる傾向にあります。糖と酸がかなり豊富ということもあり、まだまだ熟成させることが可能なので、この個性と存在感をポジティブに受け止め、焦らずじっくりと嗜んでもらいたいところです。
(2016/01)