北イタリアのゲンメ近郊で造られる希少なDOCGワイン。セパージュはネッビオーロ80%にヴェスポリーナ20%。
現時点で既に20年という長い熟成期間を経ていますが、超熟系品種のネッビオーロが主体なので、寿命という観点としては特に問題ありません。ただ、残念ながら今回のロットは中程度のブショネでした。その辺りを差し引いての判断になりますが、表層はフラットで資質としては陰な傾向にあり、果実的要素は控えめで、やや軽快ながらも骨格を感じる指向性となります。
ネッビオーロ系の資質を程よく感じるトラディショナルな世界観がベースとなっているので、気軽にオールドヴィンテージを楽しみたいという要望にはそれなりに応えてくれそうです。
(2015/12)