- Good Quality -
ニュージーランドのマールボロにいち早く拠点を築いた造り手がクラウディ・ベイ。特にソーヴィニヨン・ブランの評価を世界的に高めたことで有名でもあります。
典型的なソーヴィニヨン・ブランの特徴でもある爽やかなハーブ風味が抜栓直後から前面に打ち出された、ある意味明快なスタイルだと言えます(グレイワッキのソーヴィニヨン・ブランよりも早く収穫されるということもあってか、全体的にやや青みがち)。端的ではありますが、それ故に品種特性がハッキリと理解できるので、ソーヴィニヨン・ブランらしいワインを飲みたい人にはちょうど良いのかもしれません。
体躯そのものはややフラットな傾向にあり、そこからハーブ風味のアクセントのみがやや前面に出ている傾向にはありますが、翌日に持ち越すほどしっかり時間を与えてやれば、当初マスキングされていた果実本来の甘みが感じられるようになり、バランス面では改善されていく傾向にあります。ただし、各要素が定位に着く前にそれぞれの要素が減衰していく傾向にあったので、このあたりがやや残念なところかもしれません。
(2015/05)