- Good Quality -
良質なキャンティ・クラッシコを造り出すことで有名なカステッロ・ディ・アマが造る唯一の白ワインがこの「アル・ポッジョ」。セパージュはシャルドネ70%、ピノ・グリージョ30%。
現代的な醸造技術が存分に込められたかのようなスタイルで(良くも悪くも?)、醸造に使用する酵母の影響か、それとも補助品種の影響なのか、高く鮮やかな芳香性や、桃やライチを感じるトロピカル系の要素が印象的です。全体としては程よく引き締まり、豊富な酸や快活な立ち振る舞いなどから、スッキリとした落ち着いた佇まいとなっています。シャルドネ主体ではありますが、実際には程よい個性と魅力を持っているので、万人受しやすい指向性でありながらも、決してその主体性は失っていない傾向にあります。
あくまでも技術ありきの世界観なので、日常で飲むワインとしては相対的にやや高価な印象もありますが、それでもこのクオリティを安定的に提供するという側面を考慮すると、ある意味においては、現実的な落とし所に位置していると言えるのかもしれません。
(2015/02)