- Good Quality -
しっかりとした酸と果梗的な硬さと口中の渇きを伴う軋みが主体となり、果実味そのものはかなり乏しい傾向にあります。現代的な造りの果実味に溢れたワインを好む人には向かないスタイルのワインではありますが、それでも全体的なパッケージングは思いのほか良好で、時間をかけてじっくり向き合えば、意外な質実さが垣間見えてきます。
さすがにワイン単体で飲むのには向きませんが、料理ありきで楽しむという大前提のもとであれば、突出した酸と収斂要素、そして果実味の不足分をうまくカバーできるので、サービス次第では本来のポテンシャル以上のものが引き出せると思います(ある意味ソムリエの腕の見せ所?)。
ユドロ・ノエラの後を引き継いだシャルルと、ロベール・グロフィエの孫ニコラは友達らしいので、「次世代を担う造り手によるパストゥグランの飲み比べ」と言うのもまた面白いかもしれません(全くスタイルが異なりますが)。
(2015/02)