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ワイン造りを始めたのは1994年と、その歴史は僅かではありますが、短期間で一気に全米を代表する造り手となり、特にジンファンデルとピノ・ノワールに関してはより一層高い評価を得ています。
一口目から十二分に感じることができる程の官能的な魅力が心地よく、旨味を感じる優しいながらも充実した果実味が素直な魅力を放ちます。適度なボリュームを持った充足感ある体躯でありながら、決して軽快さを忘れていないあたり、その仕立て具合や全体を纏めるバランス感覚に一定の満足感を覚えます。アルコールは確かに高めですが(14.5%)、その質感は滑らかで心地よく、口当たりの良さも手伝って無理なく飲み進めることができます。
まさに価格帯に応じた世界観といった内容で、このクラスにあってほしい要素や表情をキッチリとクリアしてきている印象があります。この明快さと質実さの折衷さを鑑みると、より上のクラスとなるシングルヴィンヤードにも相応の期待が持てそうです。
(2015/01)