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ノヴェッロとバローロにある南と南東向きの畑から造られます。粘土石灰質の土壌で、平均樹齢は30~40年。通常のバローロよりもさらに長い間熟成される「リゼルヴァ」で、熟成にはアメリカンオークとフレンチオークの樽が使用されています。
良くも悪くもリゼルヴァらしい仕立てで、どうしても苦味が先行する傾向にあります。構成要素や表情はあくまでもシンプルで、独特の苦味と、完熟果実の凝縮した甘みによる明快な指向性ですが、不思議とそつなくまとまり一定レンジの訴求力を兼ね備えている傾向にあります。バランス的にも純粋な点数評価としてもそれほど多くは望めない印象でもありますが、多少尖っていてもその表情にはどこか惹かれるものがあり、ふと気がつくとグラスが進んでいるようなタイプと言えるかもしれません。価格的なメリット(それほど高額ではない)もあるので、その個性や立ち位置を考えると、思いの外面白い選択肢になりそうです。
ちなみに、このワインは2012年のドイツ国際ワインコンクール「ムンドゥス・ヴィーニ」で見事金賞を受賞しています。
(2015/01)