- Good Quality -
ジョセフ・ロティといえば明確な酸が印象的ですが、今回は想像以上に熟度を感じる果実味があり、素直に飲みやすくバランスのとれた印象となっています。とはいえ、果実の甘みを感じるような系譜ではなく、あくまでも質実で、水のような流麗感とともに、後味の仄かな苦みが独自の個性ある表情を打ち出されています。
シャルドネのACブルゴーニュとは一味違う個性を持ちながらも(セパージュはピノ・ブラン)、ナチュラルな佇まいが非常に心地よい魅力となっているので、その存在感と有用性はひときわ高いと言えそうです(唯一のネックは大幅に上昇した価格?)。
(2014/12)