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カスティリオーネ・ファッレットを代表する偉大な生産者「カヴァロット」。彼らが単独所有することで有名なモノポール「ブリッコ・ボスキス」にあるクリュ「ヴィーニャ・デル・ククロ」の葡萄で造られるバルベーラ・ダルバです。伝統的なスラヴォニアン・オークの樽で24〜30ヶ月間熟成され、瓶熟期間は6ヶ月となっています。
色調が濃く、濃厚で非常にエネルギーに満ちたバルベーラで、思い描くバルベーラ像とはやや異なるのが印象的です。葡萄は過熟系の資質を持ち得ながらも、あくまでも酸がしっかりと主張し、梅系の旨味も程よく感じられます。北イタリアの佇まいはありますが、全体像としてはもはや「サンジョヴェーゼ+カベルネ・ソーヴィニヨン」といった雰囲気もあり、トスカーナのような大地のポテンシャルを感じる不思議な指向性となっています。
かなり濃厚なので、飲み手の嗜好が大きく影響してきそうな印象ではありますが、良し悪しはともかく、明確なビジョンとテロワールの力はしっかりと具現化しているので、一度は体験してもらいたいバルベーラだと言えそうです。
(2014/07)