- Good Quality -
ファルキーニのフラッグシップともいえるポジションにあるのがこの「カンポラ」。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン95%にメルロー5%と、国際品種のブレンドで造られています。
適度な熟成感が感じられますが、不思議なフレッシュさも同時に感じられ、ある種の二律背反的側面を感じます(ブラインドではセパージュ、ヴィンテージ、共に当てるのは困難かも?)。90年代後半のトスカーナワインらしく、熟度の高さと果実の甘さを色濃く反映させたスーパータスカン系のスタイルですが、年月が経ってもその本質は変わらず、今でもまだ生き生きとしたエネルギーが感じられます。
今回の一本は不思議な熟成感がありましたが、それでもまだ抜栓翌日の方がバランス的に表情的にもより良い世界観を生み出してくれました。一般的なカベルネ・ソーヴィニヨンとはやや指向性が異なりますが、トータルで見るとまだまだ熟成可能な印象を受けます。とはいえ、実際のところオールドヴィンテージは一期一会に近いので、ボトル差もある程度考慮する必要がありそうです。
(2014/07)