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カレラの中ではスタンダードレンジに位置するシャルドネです。2012年のセントラル・コーストは、Pedregal Vineyard (San Benito County) 21%、Zabala Vineyard (Monterey County) 17%、Bien Nacido Vineyard (Santa Barbara County) 13%、Sierra Madre Vineyard (Santa Barbara County) 12%、Lone Oak Vineyard (Monterey County) 12%、Rincon Vineyard (San Luis Obispo County) 10%、Pinnacle Vineyard (San Benito County) 6%、Coast View Vineyard (Monterey County) 4%、Besson Vineyard (Santa Clara County) 3%、DeRose Vineyard (San Benito County) 2%という複数クリュのブレンドによって造られます。
カリフォルニアらしい充実したボリューム感ある果実味が中心に位置し、それらをしっかりと引き締める相応の酸とアルコール感がバランスよく配置され、多くの人に満足してもらえるであろう安定した世界観を形作っています。価格は上昇傾向にありますが、総エネルギー量も十分なものがあるので、まだ相対的には一定のコストパフォーマンスを発揮してくれそうです。
あまりにも各要素が整い配置されているので、やや技術指向の側面を色濃く感じますが、それでも果実そのものに充実感があるので、ハッキリとネガティブな方向に流れることはないと思います。ややアルコールが高い傾向にありますが(14.4%)、しっかりとしたポテンシャルが感じられ、時間とともにより魅力的になる傾向にあるので、日常で嗜みたいワインとしては十分なクオリティだと言えます。
(2014/07)