- Recommended -
ヴァンサン・デュルイユ・ジャンティアルが所有するマルゴテの区画は粘土石灰質土壌で、葡萄が植樹されたのは1946年となっています。高樹齢のシャルドネから造られるだけあって、その表情にはしっかりとしたエネルギーが込められています。
グレープフルーツのような柑橘風味と仄かな緑系のハーブ風味が渾然一体となり、爽やかさとサッパリ感を併せ持つ心地良い風味が広がります。酸とミネラルが生きたクリーンさとシャープさを兼ね備えながらも、適度な体躯ボリュームを感じる果実味とトロミが中心にあるため、十分な存在感を発揮してくれる傾向にあります。
抜栓直後から素直に楽しめる「美味しいワイン」であることも好印象で、ポテンシャルを有した優良さを土台としながらも、決して小難しくならないので間口も広くなっています。比較的マイナーな産地のワインですが、価格帯に見合うだけのクオリティを有しているのは確かなので、コート・シャロネーズの可能性をはかるにはうってつけのアイテムだと言えそうです。
(2014/06)