- Recommended -
本拠地はクラマン。コート・デ・ブランのグラン・クリュからシャルドネ100%で造られるブラン・ド・ブランとなっています。ちなみに、今回のロットは2012年9月6日にデゴルジュマンされています。
ブラン・ド・ブランらしいクリア感やスッキリ感はありますが、シャープすぎるような事はなく、水平方向にワイドに広がるシルキーなタッチが印象的です。酸と糖のバランス感覚が良い事もあり、素直に「現実的に飲んで美味しく楽しめるシャンパーニュ」になっています。
ボリューム感や複雑さは特になく、質実さやポテンシャル系の要素(所謂点数評価的側面)はあまり多くを期待出来ないかもしれませんが、日常で気軽に飲みたい泡として、汎用的なスパークリングワインのような感覚で嗜む事が出来ます。悪くいうとジュース的な、ある種の飲料物としての美味しさととれなくもありませんが、それは裏を返すと各要素のバランスがしっかりとれ、結果として中庸性のあるものとして確立されているからとも言えるので、ひとまず、個人的には前向きに捉えたいところではあります。
(2013/12)