- Good Quality -
従来はカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインとして有名でしたが、2001年からはカベルネ・フラン100%のまったく新しいワインとして生まれ変わっており、メルロー100%の「メッソリオ」、シラー100%の「スクリオ」とともに、マッキオーレを代表するモノセパージュワインとしての地位を築いています。
偉大なる土地「ボルゲリ」で造られるカベルネ・フラン100%のワインという事で、かなり注目度の高いアイテムとなっていますが、2004年は優れたヴィンテージという事もあってか、10年近い熟成を経てもなお生き生きとした状態で、その個性とエネルギーを存分に堪能する事が出来ます。しっかりと熟した果実の表情が手に取るように伝わり、カベルネ・フランらしい緑系のハーブ風味と甘いタンニンが相まった質実な世界観を造り出しています。
とても良質なワインではありますが、カベルネ・フランの特徴をストレートに具現化させているので、ボルゲリという土地の持つポテンシャルを加味したとしても、やはり最終的には飲み手の嗜好に委ねられる部分が多々あると思います。さすがマッキオーレと言えるだけの説得力はみせてくれますが、同時にそれに応じた価格帯でもあるので、あくまでもカベルネ・フランに対して前向きになれる人向けといえるかもしれません。
(2013/10)