- Good Quality -
葡萄が熟しきる前に収穫することで、酸味と基調とした個性的な風味を持つジュースに仕上げるのがこの「ヴェルジュ」です。古代ギリシャ時代からヒーリング効果があることが知られ、薬や、レモンの変わりとしての酸味料など、様々な用途に幅広く利用されています。
使用されている葡萄はピノ・ノワールとツヴァイゲルト。醸造用葡萄の面持ちを残した葡萄ジュース、そしてしっかりとした酸を主体としているということもあり、方向性としてはコニャック用の葡萄「ユニ・ブラン」で造られるスパークリング葡萄ジュースに近い雰囲気となっています。
コアに葡萄の甘味は感じますが、やはり主体となっているのは明確な「酸」。そして収穫が早い(7月末〜8月)という手法も相まって、青みのあるトマトを彷彿とさせるような独特の風味なのが印象的です。そのままジュースとして飲んでも相応に楽しめますが、やはりこの風味を活かすかたちで他のアルコールとブレンドしたり(カクテル用途)、デザートソースやドレッシングの代わりに使用するなど、この風味をアクセントとしてその魅力を活用する方向の方がより適していると言えるかもしれません。
(2013/07)