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以前試飲した2001年と同じように、抜栓直後から魅力が全開する傾向にあり、多くの人が素直に楽しめる親近感と距離感を遺憾なく広がります。マニャンらしいしっかりとした抽出がなされていますが、適度なボリュームを持つ豊満で柔らかい体躯に、赤系の果実味と仄かな旨味が生き生きとした表情を生み出しているので、肩肘張らずに飲んで楽しめるワインだと言えそうです。
時間の経過とともに収斂要素や苦み、そして酸が表に出る傾向にありますが(旨味は衰退し果実味も相対的に弱くなったように感じる)、全体的なバランスが崩壊する程の変化ではないので、少し低めの温度を心がけてそのフレッシュな表情を楽しむようにすれば、より高い満足感が得られると思います。
(2013/07)