- Good Quality -
以前試飲した2007年の赤のシャピトルと同じように、今回の2009年の白のシャピトルに関しても抜栓直後から苦もなく飲める外向的側面がより印象的です。体躯の素体としてはしっかりとしたものがありますが、蜂蜜、白桃といった豊かな果実味のおかげもあって、素直に飲み進めることができます。
すぐに飲んで楽しめる柔らかい物腰、そしてヴァンサン・デュルイユ・ジャンティアルらしい堅牢さと安定感。これらの魅力がしっかりと具現化されているので、現実的に飲むワインとしての良さをしっかり兼ね備えていると言えそうです。樽仕立ての風味や若干のトロピカルさなどからして、キレやミネラル感を重視する人にとってはやや方向性が異なるかもしれませんが、上のレンジに位置する飲みやすいリュリーということで、その敷居の低さを考慮すると程よいポジションに位置している印象だったりもします。
(2013/05)