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ピノ・グリージョを使用した白ワインですが、スキンコンタクトによる伝統的製法によって造られるため、色調は「ロゼ」とも言える程の濃さを持つ赤褐色となっています。
基本的なスタイルは他のダリオ・プリンチッチと同種同様の世界観で、独自性を貫きつつも、柔らかさと浸透性を持つ近寄りやすい自然な佇まいとなっています。飲みやすい流麗感を維持しつつも、赤褐色による見た目の印象通り充足感や密度感は高く、コアの堅牢性やしっかりとしたミネラル、苦み、果実味が程よい力関係でバランスしています。
一般受けするようなスタイルではなく、手軽に手が出せる価格帯でもないので立ち位置としては非常に難しいと言わざるを得ませんが、その内容は十分に相応しいものであり、じっくりと時間をかける程にその良さ(旨味)が伝わってくる傾向にあるので、個性的なワインに対しての許容範囲が広い人であれば、是非試してみてもらいたいところです。
(2013/03)