- Good Quality -
造り手の「デイ」は、1964年にアリブランド・デイが「ボッソーナ」の畑を購入し創業。その後ガリレオ・デイに受け継がれ、現在のオーナーはアリブランドの孫でガリレオの娘でもある「マリア・カテリーナ・デイ」が請け負っています。
サンジョヴェーゼ(グロッソ)らしい程よい軽量感とタイトな酒質に、現代的な資質となる葡萄から引き出された充実感や緻密さが加わり、ある種ニュートラルな表情をうまく際立たせている印象があります。体躯内部自体はやや空洞資質ではあるものの、そこに外部からしっかりとした果実の要素が付加されているので、全体像としては十分満足のいく内容に仕上がっていると言えそうです。
濃厚濃密系のワインと同列で扱ってしまうとこのワインの良さがかき消されてしまうので、個としての存在をしっかり尊重して向き合ってもらいたいところです。
(2012/12)