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コストパフォーマンスに優れる良質なバルバレスコを造るとして評価の高いプロドゥットーリ・デル・バルバレスコです。期待の持てる2006年ですが、抜栓直後から存分に楽しめる明快な魅力と世界観が印象的となっています(2005年の陰な性質とは異なるスタイル)。
恒例のキュートな赤系果実がベースになっているものの、完熟した葡萄をうまく仕立てて造り上げた(纏め上げた)傾向にあり、まさに抜栓直後からすぐに魅力が全開になります。樽の風味とのマッチングもよく既に一体化している傾向にあるので、今飲んで文句なく楽しめるバルバレスコだと言えそうです。
飲みやすいスタイルですがタンニンは豊かで、口中が乾く程度の収斂さはあるので多少注意が必要かもしれません。また、抜栓日にピークがある分、翌日に持ち越すとややなだらかになり大人しくなる傾向にありましたが、それでも十分楽しめる美味しいワインなのに違いはないので、従来通りお買い得感あるバルバレスコとしての地位は健在です。
(2012/11)