- Good Quality -
2005年に始めたドメーヌで、女性が造る平均樹齢60年の古木で造られるヌーヴォーとなっています。
非常に収穫量が少なく出来の悪さが評判となっていた2012年ですが、そういった情報以上に、実際に試飲してみると全域に渡ってかなりフラットで水臭いフィニッシュなのが気になります。特に抜栓日の状態はかなりネガティブで、最低でも小振りのグラスを使用して各要素の広がりを抑える必要があります。とはいえ、翌日に持ち越すと状況は一転し、フジのようなシャキシャキとしたリンゴの風味が心地良く、さらに3日目にもなるとゆったりとした甘味が感じられるようになり、当初感じた水臭さは大幅に減少されていきます(最終的にはそう悪くない印象)。
ヌーヴォーといえばお祭り的な側面もあるので、必要以上に内容を追求するものではないのかもしれませんが、それでも日本は特別ヌーヴォーの消費量が多いだけに、ワインに対するイメージがより良くなるような方向性を業界全体で打ち出していってもらいたいところです。
(2012/11)