- Good Quality -
優れたピノ・ノワールの産地として知られるアンボネイ。そんなアンボネイの村長を務めるエリック・ロデズ氏が手掛けるシャンパーニュですが(レコルタン・マニピュラン)、このキュヴェ・デ・クレイエールはベーシックキュヴェのポジションに位置し、セパージュはピノ・ノワール50%、シャルドネ50%となっています。
使用するグラスによって大きく表情が変化するので一概には言えませんが、ピノ・ノワールらしい塊感やどっしり感を醸しながらも、全体はスッキリとしたシャープさやミネラルが感じられ、印象的な黄から橙系のシトラス、ギュッと閉まる収斂系の仄かな苦みなど、バランス感や一体感を堅持した体躯の中に明確な各パーツの表情がハッキリと表現されています。
塊感などのインパクトを重視する場合は、一般的なフルート型のシャンパーニュグラスを選べば良いと思いますが、もし各要素を解き開いてじっくり時間をかけて向き合いたいなら、少しワイドで大振りな現代的シャンパーニュグラスを選ぶ方が良い結果が得られる傾向にあります。スタンダードキュヴェとしては十分な表現力と懐具合を兼ね備えているので、しっかりとポテンシャルを引き出して楽しんでもらいたいところです。
(2012/10)