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単一クリュのキャンティ・クラッシコとなる「ヴィーニャ・デル・ソルボ」は、最良区画のサンジョヴェーゼをベースに、少量のカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドして造られます。熟成にはアリエとトロンセ産のバリックが使用され、期間は24ヶ月間となっています。
リゼルヴァらしいほろ苦さがあり、完熟果実の甘味がサンジョヴェーゼ特有のタイトな空間に明確なポジションを掴んでいます。抜栓日から楽しめるバランス感覚と仕上がり感が意外な魅力でもあり、その魅力が数日経ても変わらず持続し続けます。醸造技術をかなりうまくコントロールしている印象でもあり、サンジョヴェーゼの良さ、キャンティ・クラッシコ(リゼルヴァ)としての立ち位置、市場の求めるスタイル、フォントディとしての手腕、様々な要素がうまく絡み合う良質な世界観となっています。
魅力ある良質なキャンティ・クラッシコではありますが、相対的に価格がかなり高価なので、なかなか手が出難いという現実もあります。無理してまで手を出す必要はないと思いますが、価格面での問題がクリア出来るようであれば是非試してみてもらいたいところです。
(2012/09)