- Good Quality -
サンジョヴェーゼらしい硬質感とタイトさをベースにしながら、過熟系葡萄の風味と高アルコールが加味された現代流キャンティ・クラッシコといった世界観になっています。
良質な葡萄を使用するというだけでなく、うまく現代の醸造技術を活用しているような印象があり、全体像としてはうまくバランスしている傾向にあります。各要素は際立っていますが、どこかひとつの方向に突出しすぎることはないので、今からでも十分楽しめると思います。抜栓翌日に持ち越すと、やや過熟感と高アルコールが際立つ傾向にあり、どことなく酒精強化系に近い風味を感じる傾向にありましたが、それでもネガティブな方向に振れるほどではないので、レ・チンチョレとしてのスタイルはしっかりキープされていると言えそうです。
(2012/07)