- Good Quality -
画家「アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック」の母でもある「アデル・ド・トゥールーズ・ロートレック伯爵夫人」が歴代のオーナーとして名を連ねる「シャトー・マルロメ」。そのマルロメのセカンドにあたるのがこの「キュヴェ・レスキス・ド・マルロメ」です。
ファーストはカベルネ主体のセパージュになっていますが、このエスキスに関してはよりメルローらしい表情が主となっているので、ある種、セカンドらしくかなり飲みやすく親近感ある佇まいだと言えそうです。ワイン造りにはメルローで有名な「ミッシェル・ロラン」も関わっているようなので、このあたりの舵取りはより万人受けするような方向性をとっているのかもしれません。
実際の味の方はキュートで甘酸っぱく、親近感ある「楽しめる表情」が主としてあり、それをボルドーらしい適度なタンニンが支えているといった傾向にあります(明快で素直な魅力がある)。このクラスのワインにしては既に十分な瓶熟期間を経ていますが、軽快ながらも全体像は決して崩れる素振りを見せなかったので、終始ポジティブに飲み進めることが出来ます。やや抜栓日にピークが来る傾向にはありますが、それでも数日程度なら持ち越しても特に問題はないと思うので、価格を考えると手頃なデイリーとしてはちょうど良い選択肢になるかもしれません。
(2012/03)